印鑑の思い出

印鑑の思い出

中学、高校のとき、何らかの書類で必要だったのか「印鑑を持ってきてください」と言われることが何度かありました。学校で言われたのに、印鑑を持っていくのを忘れたこともありました。
そんな時、私は両隣のクラスを回って、同じ苗字の人に声をかけ、印鑑を借りたものです。
幸い、私の苗字は「伊藤」でしたので、学年に何人かは必ず同じ苗字の人がいました。それまでほとんど話したことがなくても、この印鑑の貸し借りがきっかけで話すようになった人もいます。
変わった苗字を持つ友人には羨ましがられたこともあります。そんな、使いまわしを何とも思っていなかった自分が、社会人になって、初めて自分の印鑑を作ることになりました。
まず、印鑑の値段がピンからキリまで様々なのに驚きました。安いものですと500円くらいからでした。素材によって押しやすさも違うのだと初めて知りました。苗字はありきたりですが、掘り方で「伊藤」という文字がいくらでもアレンジでき、格好いいな、と思いました。自分だけの印鑑を作り、社会人になったことを改めて実感しました。